FUJIFILM X-E3をメインカメラとして使うようになってから幾久しいのですが、そういえば持っていなかったなと気づいたのが、一般的にいわゆる撒き餌レンズなんて言われることの多い画角50mmのレンズ。以前他メーカーのカメラをメイン機材にしていたときは、それぞれ持っていたし使っていたこともあって、たまにはこの画角のレンズを使いたいなと思ったわけです。
そこで思い出したのが、TTArtisanが2022年初夏に発売したフルサイズにも対応した50mmレンズ。F/2と開放値は50mmレンズとしては控えめですが、コンパクトで取り回しやすいパンケーキレンズということで、お散歩のお供に良さそうだと思い購入してみました。
ミラーレスカメラ専用の設計になっていて、その全長はたった35mm (マウント部を除く)。
金属製の鏡筒なのでさわり心地も良いです。
当たり前ですが電気接点なんてない完全MFレンズなので、利用する際はカメラの設定で「レンズなしレリーズ」をONにする必要があります。
5群6枚のレンズ構成となっていて、そのうち2枚は高屈折レンズを採用。
絞りリングは先端側で、絞り羽根は10枚となっています。最短撮影距離は0.5m。いたって平均的なスペックですね。
ちなみに、50mmレンズですが、FUJIFILM機はAPS-Cなので、実際には35mm判換算で75mm相当。スペック上は標準レンズですが、実態としては中望遠になります。
重さは約200g。X-E3本体と組み合わせると軽く、持ち歩く際の負担が少ないです。
ということで、以下は作例。
F/2なので暗所撮影には弱めですし、曇り空だと写りが思ったより暗くなりがちですが、まあスペック的にこの辺は致し方ないのかなと思っています。
個人的には黒がしっかり出ている点はすごくいいなと思います。また、絞りを4〜5.6以上にすれば、しっかりとパキッとした描写になるのも良いなと。
周辺減光やら逆光耐性やらは、この手のレンズあるあるですし、価格帯から考えても十分に健闘しているのではないかと思っています。
やっぱり何より軽いのがいい。首から下げててもそこまで負担に感じないので、長時間ブラブラしやすいのは、まさしくお散歩向き。
希望小売価格は13000円ですが、Amazon.co.jpだとちょびっと安く手に入るので、パンケーキレンズ欲しいなあと思っている人は検討の価値ありですよ。
同じタイプの25mmレンズがあるので、そちらも買い増したくなっています。