島根県松江市の塩見縄手にある武家屋敷であり、文学館としての機能を持つのが「小泉八雲旧居」である。国の史跡にも指定されている。
元々は旧士族である根岸家の武家屋敷であるが、日本と松江を西洋世界に紹介した小泉八雲が、1891(明治24)年5月から11月までの期間借り受けて、妻・セツとの新婚生活を送った。
また、小泉八雲の著書「知られざる日本の面影」をはじめとした多くの原稿は、この邸宅にて書かれたものであり、「知られぬ日本の面影」の第16章「日本の庭」は、この邸宅について書かれたものである。
敷地面積は1003㎡。母屋は木造平屋建で約158㎡の広さを誇る。他に物置と土蔵が敷地内にある。現在は有料にて入館でき、当時のものをそのままにした館内を見て回ることができる。