洋菓子で何が好き? と訊かれれば、子どもの頃からベスト5に必ず入ってくるのがバウムクーヘン。
そんなバウムクーヘンの専門店が湘南辻堂にありました。
JR東海道線・辻堂駅南口から徒歩15分。住所的には藤沢市ではなく茅ヶ崎市に店を構え、今夏で4年となる「Baumukuchen Hiem 松波樹」さんです。
週に3日だけしか営業していない松波樹
辻堂駅南口を出て、海方面を正面に見て右手へまっすぐ。浜竹通りという通りを歩いていくと、こんな外観のお店に出会うことができます。
ただ、お店が開いているかどうかは曜日次第。
週の半分以上は定休日。しかもほぼ平日は開いていません。1週間の営業日数はわずか3日だけなのです。
それもあって、製造から販売まで、すべてを男性店主さんおひとりで回していらっしゃいます。全国からの注文にも対応しているようなので、営業日数が少なくなるのも致し方ないのかもしれませんね。
昭和40年代のバウムクーヘンの味を再現
バウムクーヘンの日本における歴史はそこそこ古く、第一次大戦の敗戦国捕虜として来日したドイツ人菓子職人カール・ユーハイムによって持ち込まれ、1919年3月4日に広島物産陳列館(現在の原爆ドーム)で開催されたドイツ作品展示即売会で販売されたのが最初と言われています。
当時はピラミッドケーキという名前で販売されていましたが、時代が下って1960年代になるとバウムクーヘンという名前で知られるようになりました。
Baumukuchen Hiem 松波樹で提供しているバウムクーヘンは、この時代に作られていたバウムクーヘンの製法を継承したもの。
昭和40年代に食べられていたバウムクーヘンを再現しているんですね。
主力商品である「湘南レトロバウム」。
食べてみるとまさしく「懐かしい味」と評判の一品。
特別なオーブンを使い、直火一本焼きで丁寧に店主が手作りしています。
周りをチョコレートでコーティングしているのも湘南レトロバウムの特徴ですね。
最近のバウムクーヘンはふわっと柔らかめなのが主流ですが、松波樹のバウムクーヘンはその真逆を行く仕上がり。
ふわふわではなくギュッと層を重ね、重厚感のあるバウムクーヘン。それでいてしっとりした食感。甘さはかなり控え目な印象ですね。
小さめな個包装のものを買って、海へ遊びに行くのもいいですし、お土産や贈答品向けの大きなものや詰め合わせを購入するのもいいと思います。