あきる野市の和菓子店や飲食店の多くで見かける「おやき」。黒茶屋さんでもコースの最後に出てきました。美味しかったですねえ。
そんな「おやき」ですが、その元祖となったお店が秋川渓谷の西側にあるという情報を旅の前にキャッチしていたので、行ってみました。
龍珠院というお寺さんへ向かう途中にあるログハウスのお店「乙訓おやき店」です。
とんがり屋根の山小屋風。なんとも味のある佇まい。
秋川渓谷では有名なお店なのですが、けっこうこじんまりとやっているため、おやきを買えるかどうかはやや運次第なところがあるようです。
というのも、こちらで提供しているおやきは1種類のみなのですが、1枚1枚手作りで1日に提供できる数量に限りがあるんですよね。
なので、事前に電話で予約をしておくほうが確実とのこと。
今回、僕自身はアポなしで突撃したわけですが、運良く買い求めることができました。しかし、その時点で残り20枚しかないという状況でした。
もし、他にまとめ買いする人がいたり、集団で買いに来た人たちがいたとしたら、まず買い求めるのは困難だったのは想像に難くありませんね。ふいー、あぶねえあぶねえ。
さて、そんな乙訓おやき店は40年以上前、こちらの初代のおかあさんが始めたそうで、現在はお嫁さんが2代目として切り盛りされているとのこと。
いろいろとお話をさせてもらいました。
当代はかなりフレンドリー。「このあたりは春に来るとすごくいい」とか、最近の秋川渓谷の観光ツアーのこととか、ほんといろいろお話してくれましたよ。
特に春の秋川渓谷の美しさについて熱弁されていて、旦那さんが撮影された春の写真を見せていただきました。
枝垂れ桜やヤマザクラはもちろん、つつじの咲き乱れる乙津の風景は、おかあさんが熱弁される以上の美しさで、実際春になったらぜひともまた来たいなぁと思わされましたよ。
で、買い求めたおやきですが、こちらはイートインスペースはないため、僕は龍珠院さんの近くにある見晴らしの良い場所でいただくことに。
手作りのつぶあんです。原材料は北海道十勝産の小豆だそうで、これを丁寧に煮込んで作っているとのこと。
というわけで、早速一口。
うーーーーーー、美味い!! 絶妙な塩加減のつぶあんで、控えめな甘さというよりも優しい甘さといったほうがしっくりくる味わい。
いや、これはみんな食べろっていうはずだわ。めっさ美味いもん。
黒茶屋さんで出されたおやきも美味しかったですが、こちらは数枚上の美味しさですね。なんだろうなぁこの違いは・・・。
今回、2枚だけしか買わなかったんですが、これならもっと枚数食べられそう。
もっと買っておけばよかったなぁ。
ここも秋川渓谷に来たならぜひとも立ち寄っておくべきお店ですね。
絶品おやきは実際に足を運ばないと食べることはできませんから。
※この記事は[M] mbdbにて2015年11月13日に公開された記事を加筆修正し転載したものです