2003年3月、東京・お台場に開業した「東京お台場 大江戸温泉物語」。江戸情緒の中でゆったりと温泉を楽しむことができる温泉テーマパークとして、お台場の新名所となってから18年。このたび、2021年9月5日に閉館することが発表されました。
年間約100万人が来館するという人気施設ですが、今回の閉館は営業不振であるとかそうした理由ではなく、土地の契約上の問題。
現在、東京お台場 大江戸温泉物語のある土地は、東京都との事業用定期借地権設定契約によって借り受けているものなのですが、こちらの契約が2021年12月末で期限を迎えます。
もともと契約は10年契約であり、当初の予定としては2013年に営業を終了する予定だったのですが、2016年3月まで東京都との契約が延長。さらにその後も契約期間の延長が行われ現在まで営業を継続してきたものの、東京都との契約の最長期間は20年と定められていること、また契約終了後の再契約についてもできなかったことから、建物を解体撤去して更地にした上で土地を返還する必要もあり、その期間を考慮した結果、2021年末を待たずに9月5日で営業を終了することを決めたとのこと。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、海外からの観光客が激減してしまったものの、東京観光にきた諸外国の人たちから人気のあった施設だけに、今回の閉館は世界的に悲しみの声が上がってきそうですね。
なお、大江戸温泉物語はお台場を除くと、現在38の温泉旅館、温浴施設を運営しています。とはいえ、都内には閉館するお台場以外にはないんですよね。都内からなくなってしまうこともですが、何より創業施設がなくなってしまうというのは、なんとも残念極まりないことに違いありません。
できれば閉館までに1度は足を運んでおきたいところです。