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かいひん荘鎌倉

鎌倉・七里ヶ浜にある割烹旅館。1924(大正13)年に、当時富士製紙の社長を務めた村田一郎氏の別邸として建築された。その後、1952(昭和27)年に鎌倉のリゾートホテル「海浜荘鎌倉」として開業。
鎌倉の表通りから一歩離れた閑静な立地にあり、多くの文化人が宿泊。

1970年前後には時の内閣総理大臣・佐藤栄作が鎌倉文学館(旧前田伯爵邸)を別邸としていたことから、番記者が定宿とし、たびたび記者会見の会場として利用されることもあった。

1980年前後には、20世紀を代表するピアニストであるスヴァトスラフ・リヒテル氏が、日本公演と保養を目的に数回に亘って来館。愛用のピアノを持ち込み、現在は国登録有形文化財に指定されている「らんの間」に逗留していた。

洋館「らんの間」は現在も1日1組限定で宿泊が可能。