命に感謝しながらいただく精進料理
夕食は、食堂でいただきました。
お坊さんから食事をする際の心構えを教えていただき、食法(じきほう)を唱えた後、精進料理をいただきます。
命に感謝しながらいただくため、私語は厳禁。食器の音も立てないように、静かに食べます。
いろいろな材料がバランスよく使われた料理の数々。素朴な味付けだったからか、量はわりとたっぷりありましたが、完食できました(私にしては珍しい)。
食べ終わったあとは、お清めを体験。お茶とたくあん一切れを使って、料理が盛られていた器を拭き取ります。
自分が口にしているものにここまで意識を向けることって、普段の生活では機会がない(ついテレビやスマホを見たり、考え事をしたりしてしまう)ので、なかなか新鮮でした。
夜のおつとめと茶話会で1日目が終了
少し休憩した後、ふたたび道場へ。翌朝の旭日遥拝に備えて、団扇太鼓の練習をしました。
お題目「南妙法蓮華経」を唱えながら太鼓を叩いて歩く、という3つのことを同時に行うのは意外に難しくて。普段使わない脳の部分を、久しぶりに刺激した感覚がありました。笑
でも、楽器を弾いていた経験があるからか、リズムに合わせて何かをするのって楽しい。練習するうちに、他の参加者の方々とどんどん息が合っていくのも良い経験でした。
そして、1日目を締めくくる唱題行。仏前の灯りだけになった暗い部屋で、瞑想して心を落ち着かせます。その後、太鼓の音に合わせて一心にお題目「南無妙法蓮華経」を唱えました。
今回は約30分でしたが、通常は1時間ほどかかるとのこと。清澄寺では毎月27日に唱題行体験を行っているそうです。
夜のおつとめが終わった後は、食堂にて茶話会に参加しました。
仏教に関する素朴な(超基礎的な?!)疑問をぶつけてみたり、1日修行をして気づいたことを話してみたり。お坊さんの普段の生活についても、リアルなお話をいろいろ聞けましたよ。
翌朝は5時に起床予定だったので、30分ほどお話しして部屋に戻りました。入浴して、少しくつろいで、午後11時過ぎには消灯。いつもよりかなり早い就寝でしたが、すっと眠りにつけました。
宿坊体験2日目は、旭日遥拝からスタートです!