静岡県伊東市富戸にあるサボテンと動物を中心とした動植物園が「伊豆シャボテン動物公園」である。
1959(昭和34年)年10月に「伊豆シャボテン公園」として開園したのが始まり。2016年10月22日に現名称へと改称した。
敷地内にはサボテンや多肉植物を集めた5つの温室があり、南アメリカ館、アフリカ館、マダガスカル館、メキシコ館、森林性シャボテン館に分かれており、その種類は1500種以上に及ぶ。また、敷地内には数多くの動物がおり、カンガルーやエミュー、野鳥などたくさんの動物と触れ合うことができる。
1964(昭和39)年からは敷地内にリスザルが放し飼いされており、これは樹木の害虫駆除を担うものであるという。
同園で最も有名と言えるのがカピバラだ。露天風呂に入るカピバラとしては同園が元祖であるとしており、その始まりは1982年の冬に遡る。
飼育員が飼育舎の清掃にお湯を使ったときに偶然、小さなお湯だまりができ、そこへカピバラたちが集まって手足やおしりをつけて気持ちよさそうにしているという行動をとった。これを目撃して以来、カピバラの幸せのためにカピバラたちの入浴を毎年行うようになり、これが冬の風物詩となったのだという。現在は、カピバラの入浴を実施している他地域の5園と協定を結び、交流を行っている。
敷地内にはレストランなども併設するほか、宿泊施設として「伊豆シャボテンビレッジ」も備えている。