OTAである「楽天トラベル」が、2020年9月1日〜2021年8月31日の1年間における国内旅行の宿泊人泊数(宿泊人数×泊数)をもとにして、「古民家が人気の宿ランキング」を発表しました。
古民家の抽出に関しては、宿泊施設名、あるいは宿泊プランに「古民家」のキーワードが含まれているかどうかとなっているとのこと。そこから宿泊人泊数が多い順にランキングした結果になるそうです。
1位 湯西川温泉 桓武平氏ゆかりの宿 揚羽〜AGEHA〜
そんなわけで、第1位になったのが栃木県の湯西川温泉にある「湯西川温泉 桓武平氏ゆかりの宿 揚羽〜AGEHA〜」。
宿泊施設名だけ一瞥するとなんともアレな感じはしますが、実は創業から300年を超えるという老舗旅館だそう。
2020年7月にリニューアルオープンして作られた1日3組限定の古民家客室は、約150年前の武家屋敷で使用されていた囲炉裏や調度品を移築。歴史ある風情を味わえるということもあって人気なのだそう。
もちろん空調などは最新設備。古民家でありながらも快適に過ごせるというのも大きなポイントになっているようです。
2位 南伊豆弓ヶ浜温泉 古民家の宿 山海
第2位にランクインしたのは静岡県の「南伊豆弓ヶ浜温泉 古民家の宿 山海」。
約200年前に豪農の住宅として建てられた古民家で、これを1981年に移築・開業した南伊豆の山間に佇む宿泊施設となっています。
置いてある農古民具は、実際に使われていたもので、これらはただ飾られているわけではなく、宿泊客が手にとって触れることができます。
また、スタッフによる江戸時代以降の生活様式紹介や、感染症対策を兼ねた大浴場の貸し切りサービスも行っていて、特に後者は家族連れの旅行者に人気。
静岡県内からの子連れ利用も伸びているそう。
3位 天城湯ヶ島温泉 白壁 和とモダンが織りなす里山の古民家
第3位にランクインしたのは、またもや静岡県から。
天城湯ヶ島温泉にて1950年に創業した宿泊施設で、建物は明治時代に使用されていたものを移築しています。
懐かしいぬくもりを感じられる館内や客室からは、四季折々の風景が楽しめるということで、昭和の文人が定宿にしていたと言われているそう。
樹齢1200年の樹木や溶岩をくり抜いて作られた源泉かけ流しの露天風呂があり、とても人気が高いのだそうです。
古民家と一口に言っても、当然といえば当然ですが、それぞれによってその趣が違いますよね。現代的できれい、便利な宿やホテルもいいですが、泊まって楽しいのはたぶんこういう古民家的な宿泊施設なんだろうなと思います。
4位以降に関しては「楽天トラベルガイド」で確認できるので、古民家宿泊に興味のある方はご一読ください。