南房総市の山奥に佇む一軒の武家屋敷。
細い細い道を登っていった先ということもあり、名前の通りまさに隠れ屋敷といった風情が漂っているのが、今回紹介する「隠れ屋敷 典膳」です。
門構えからして、どことなくフォトジェニックというかインスタジェニックというか、写真撮りたい欲が心の奥底から湧き上がってきますね。
実際、入口をくぐって奥へ進むとともに、年代物の骨董品や剥製、さらには仏像などが、ある種整然と渾然と飾り並べられていて、そこはかとなくカオス感もあったりして、思わずシャッターを切りまくってしまいます。
通されたのは二間続きの広々とした大広間。テーブルの上には料理の他に、角型七輪が。
使い込まれたことを感じさせます。こんな立派な角型七輪にお目にかかることもそうそうありません。
圧倒的満足感! それでいてお値打ちすぎるランチコース
今回頂いたのは、隠れ屋敷 典膳さんの人気コースである剣豪コースです。
どうですか、このボリューム感。嶺岡豆腐を含む前菜から始まり、地のものを使った料理がこれでもかと提供されます。
それにしても、海のものだけではなく山のものが多いのは嬉しいですね。
何度か南房総には訪れましたが、メインに山のものを食べたのは初めてかも。
南房総って海のイメージ強いからでしょうか。海のものを選びがちなんですよね。。
水郷鶏や里見伏姫牛、里見和豚といった地元ブランド肉があるということを、この店に来て初めて知ることができました。しかもそれらがホント美味しい。南房総はこれらをもっと推していくべきじゃないかと・・・!
でもって、デザートも栗渋皮煮まるまるひとつ添えちゃったりして、本当に贅沢なお料理の数々。
これはさぞかしお値段張るのでは? と思いますが、これがなんと聞いて驚きの3300円というんですから。クオリティとボリュームからして、この価格は驚異的にすぎると思います。
立地的に車がなければなかなか厳しい場所にありますが、この店の料理はぜひとも味わっていただきたいところ。それとニャンコてんちょーにもぜひ会いに行って欲しいですね。