千葉県房総半島の最南端の岬に建つ日本の洋式灯台。南房総国定公園内にある。
日本最初の洋式灯台は8灯台あり、そのうちのひとつとしても知られる。
江戸条約灯台のひとつでもあり、日本の灯台50選にも選定され、国の登録有形文化財としても指定されている。
1869(明治2)年に横須賀造兵廠や横須賀海軍施設ドックなどを建造したフランス人技師のF.L.ヴェルニーが設計。八角形の灯台の高さは29mあり、内部は螺旋状の階段となっている。現在は誰でも展望台に上がることができ、展望台からは眼下に国定公園が、その先には太平洋の大海原を望むことができる。
なお、上れる灯台というのは日本国内に16灯台しかない。
もともとはレンガ造りであったが、関東大震災により地上6m部分から折れてしまうという大きな被害を被った。現在のものは1925(大正14)年にコンクリート造りで再建されたもの。
参観チケットで付属の灯台資料展示室「きらりん館」にも入場可能。
また、周辺は磯沿いに遊歩道が整備されているので、散策にもよい場所である。
灯台としては現在も稼働している。電化されたことにより単閃白光で15毎秒に1閃光。光度は730000カンテラ。光達距離は約31kmに及ぶ。